あの日

1年前の9月11日。
徹夜で初めての単行本の校了を終え、台風の中帰宅した後、午前中は惰眠をむさぼる。
ようやくほっと一息、仕事が終わって酒も解禁になって、夜にダンナと祝杯をあげていた頃。

目の前で、繰り広げられる惨劇。
リアルなんだけど、ブラウン管の中は仮想現実が広がっているかのようで。
何度も何度も繰り返される映像は、これから世界的に展開される争いの予兆であることを示していた。

戦火の下の人々の映像はほぼリアルタイムに流される。
私たちがこれから立ち向かわなければいけない現実を伝えている。

あれからこの一年間、人々は何を考えただろう。
民族的な対立、思想の違い、平和と闘争、生と死。何が幸福で何が不幸なのか。
……それから、私たちが向かう未来のこと。

「未来の結果は幾通りか決まっている。どれを選択するのかは、現在の自分の判断にかかっているのだ」

選んだ未来が、どの人も幸福でいられるものかというとそうではない。
私たちは、できるだけ多くの人が幸福でいられる未来のカードを選択できるんだろうか。

これから先、9月11日が来るたびにあの日のことを鮮明に思い出すのだろう

img
←よろしければWeb拍手をぽちっと
※スパム防止のため、一言フォームを停止しています。
コメントをいただける場合は、Web拍手をクリックしたあとに表示されるフォームからよろしくです。